TOP > カチオン塗装工程
自動車産業を中心に様々な分野で質の良い商品作りに心掛けております。
設備対応ハンガーサイズ:600×800
ラッキング後ハンガー投入
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前処理工程
電着塗装工程
焼付け乾燥完了
製品取り出し
形状、膜厚はご相談下さい
低濃度で水溶性の電着塗料(陽極+)中に、被塗物(Feなど)を浸漬させ陰極(-)として直流電流をかける電着塗装の一種で、電極付近では塗料が化学反応を起こし不溶性の樹脂(ポリマー)となり複雑な形状であっても全面にピンホールなく均一で密着性の良い厚い塗膜を形成します。
塗膜は防錆機能に優れ、膜厚によっては1,000時間以上の塩水噴霧試験に合格する実力を持ち、エポキシ樹脂系塗料で表面がコーティングされるので耐蝕性がアップします。
※対応可能膜厚: 10μ~30μ
カチオン電着塗装とめっき処理は基本的に鉄を錆びから守る点では目的は同じです。
但し、膜厚や耐蝕性及び性質がそれぞれ異なります。
表面処理 | 膜厚 | 下地処理 | 耐蝕性 | 性質 |
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カチオン電着塗装 | 10μ~30μ | リン酸亜鉛被膜 | 赤錆び 720H(15μ) | 塗膜を成形して鉄素地の錆びを防止する |
亜鉛三価クロメート処理 | 5μ~15μ | 亜鉛めっき | 白錆び72H(5μ) 赤錆び120H(5μ) | 鉄の代りに亜鉛が腐蝕して鉄錆びを防止する |
自動車部品 | エンジンマウント、スタビライザー、ガイドパイプ、ヒンジ、シャフト、ブラケット 他 |
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家電製品 | パンチングネット、固定金具、プレートパネル、マウント、ブラケット 他 |
建材品 | 補強金物 他 |
カチオン電着塗装写真