TOP > めっきの豆知識
亜鉛めっきは、後処理として行われるクロメートの色により一般に大きく分けて4種類に分類されます。
まためっき液の種類も幾つかあり、それぞれに特長があります。
■シアン浴
最もふるくから使用されているめっき液です。比較的物性のよいめっき被膜が得られ、また不純物に比較的寛容なためラフな管理でも問題が起きにくい液です。しかし、シアン化ナトリウムという猛毒をめっき液中に含むため排水処理に注意が必要です。
■ジンケート浴
単純に言えばシアン浴からシアン化ナトリウムを除いためっき液です。添加剤が比較的高価ですが、排水処理性が他の亜鉛めっき液に比べ良好であり環境への負荷を軽くしやすいめっき液です。
■ハイパージンケート浴
最新の亜鉛めっき液です。ジンケート浴に特殊な添加剤を入れることにより電気めっきの宿命であった電気の流れ具合による被膜膜厚のバラつきを極めて小さく出来るようになりました。
■塩化浴(酸性浴)
電流効率が良好で、めっき速度が速い。また、めっき中に水素脆性を殆ど生じない。このため、ネジなどの用途に適しております。
バレルめっきのため、経済性に優れた亜鉛めっきの中でも、特にコスト性が高い。
■六価光沢クロメート(青白色)
青みのある光沢色からやや黄色みのある色調。耐食性は、他の色に比べてあまりよくありません。
■六価有色クロメート(黄色)
干渉色のある黄色。もっとも一般的に用いられる色調です。
■六価黒色クロメート
その名の通りの黒色です。他の色調と異なり亜鉛めっきとしては、外観を重視した色調です。
耐食性は有色クロメートとグリーンクロメートの中間的な性能です。
■有色クロメート代替三価クロメート
従来の六価有色クロメートと同等の耐食性があります。
■三価ユニクロ
従来の光沢クロメートと同等な外観の3価ユニクロです。
■三価黒色クロメート
三価クロム黒色化成皮膜です。従来の黒色の外観を得られます。
めっきの呼び方は、JIS H 0404による。
例1.鋼素地上、電気亜鉛めっき20μm
例2.鋼素地上、電気亜鉛めっき3級
備考:処理液の違いによって黒色クロメート皮膜が得られる。この皮膜の単位面積当たりの皮膜質量は、受渡当事者間の協定による。
※上記保証時間は、弊社出荷時における時間です。
※梱包時の条件によって耐食性が損なわれる場合があります。